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清水港・みなと色彩計画

1990年、工業地化し市民が立ち寄れなくなった港湾空間に生活機能を回復することを目的とする、20代~60代の女性23名で構成された「レディズ・マリン・フォーラム」が立ち上げられました。このフォーラムでは、「食べる」「憩う」「見る・景観」の視点で分科会を設け、1年間のワークショップを行い、「レディズ・マリン・フォーラムリポート」として提言を行いました。その提言をもとに、費用がかからず実効性のある計画として、平成3年に「清水港・みなと色彩計画」が策定されました。
富士山の借景を生かした自然景観と、それに調和した人工景観の創出をめざし、コンテナクレーンの色をシンボルカラーのブルーとホワイトに塗り替え建物の色に統一感を持たせるなど、環境デザイン・色彩の観点から街づくりを進めました。


現在、年々きれいになってきていますが、20年前は産業港で、紅白の煙突や無秩序な色の倉庫やコンテナ、工場が立ち並ぶ、日本の港によくある殺風景な景観でした。



以前は市民が立ち寄りにくい港だった


1991年の市民・企業のアンケート調査結果を踏まえ実現できる計画(清水港・みなと色彩計画)を立案しました。各地区のカラー方針や全体の配色計画を練り、煙突やクレーン等を塗り替えました。
今でこそアクアブルーや白のシンボルカラーは、国際交流海洋文化拠点として明るい清水をリードしてきた色です。ドリームプラザは、1999年清水港開港100年の年に再開発事業によって民間企業によって開設されました。今や年間880万人が訪れる商業施設になっていますが当時は、市民の立ち寄れない場所でした。その状況では色彩計画のカラーパレットは産業港に適応したものですから、将来、にぎわいの中心としての商業施設にふさわしい色彩は何か、海運業者や学識者、行政と話し合いながら施設の配色計画を決めるのですが、約1年間の協議期間を要しました。



シンボルカラーのアクアブルーと白



こうやって景観を形成していくことで、変わっていくのは街の外観だけではありません。企業、行政、市民など、携わる人々の色彩意識や景観意識が熟成していきます。意見も立場もさまざまですが「自分たちの街が大好き」という意識はみなさん共通していますから、景観や色彩に対する美意識により、地域が変化する時代に先駆けて進化してきていると思います。特に港町である清水はコミュニケーションを図りながら地域づくりを行う仕組みによりバランスを取りながら成長しつつあると感じます。


毎年40~60件ぐらいの割合で、清水の湾岸では色の塗り替えが進んでいます。企業の方にはCG(コンピュータグラフィックス)やアニメーションで景観シミュレーションをしてご提案し、企業の理念CI(コーポレートアイデンティティ)を伺いながらアドバイスをすることもあります。富士山と清水港の景観に調和した色彩にするわけですが、それぞれの企業のポリシーを活かした個性を重視し提示していきます。
そして、この「清水港・みなと色彩計画」の取り組みが先日、東京新聞にも載りました。東京湾の景観形成は清水港をモデルにしたい、とのことです。「清水港・みなと色彩計画」を主軸に、今後も持続的な港地域の景観形成が進むものと期待されています。


外部リンク:清水港・みなと色彩計画推進協議会

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